導入】腎臓をもらうという決断。その重さと希望

こんにちは、あつしです。

僕は32歳で突然「末期腎不全」と診断され、4年間の透析生活を送りました。
その中でずっと心にあったのが、**「生体腎移植ってどうなんだろう?」**という気持ち。

そしてある日、母親から腎臓をもらえることが決まり、人生はまた大きく動き出しました。

この記事では、
✅ 生体腎移植を選ぶまでの葛藤
✅ 手術に向けて家族と話し合ったこと
✅ 術前検査〜術後のリアルな生活
を、自分の体験からまとめています。


【1】生体腎移植ってどういうもの?

簡単にいうと、家族などの近親者から腎臓をひとつ提供してもらう手術のこと。

  • ドナー(提供者)も1つ腎臓が残るので、基本的に健康な生活が送れます

  • レシピエント(受ける側)は、透析をやめられる可能性が高くなります

  • 移植後は、一生免疫抑制剤を飲み続ける必要があります

透析と移植、それぞれにメリット・デメリットはありますが、生活の質(QOL)を上げたい人には移植という選択肢は有力です。


【2】「母親から腎臓をもらう」という現実

僕の場合、最初は正直に言って…
「家族に負担をかけたくない」「怖い」「申し訳ない」って気持ちが大きかった。

でも、母が言ってくれたんです。

「あんたに元気で生きてほしい。それだけよ」

その言葉に背中を押されて、**「ありがたく、受け取ろう」**と心が決まりました。

もちろん、移植を決めるまでには何度も家族会議をしました。

  • リスクのこと

  • 術後の生活

  • 僕の気持ち、母の気持ち
    ちゃんと向き合って話し合ったから、今があると思ってます。


【3】手術までの流れと検査

生体腎移植を受けるには、次のステップがあります。

  1. ドナー・レシピエント双方の適合検査(血液型・HLAなど)

  2. 術前検査(全身の健康チェック)

  3. 移植を行う病院とのスケジューリング

  4. 公的な倫理審査と申請手続き

※ここは地域や病院によって違うこともあるので、詳しくは下記記事でまとめてます。

➡️ 生体腎移植の手順とスケジュールまとめ


【4】術後の生活と変化

手術直後は入院が必要で、僕の場合は2週間程度でした。

  • 免疫抑制剤を始める

  • 感染症に気をつける

  • 術後の体調チェック

でも、透析をしなくてよくなったことで、時間の自由身体の軽さが本当に違いました。

🌱 今は、

  • 仕事もできてる

  • 食事の自由も戻った

  • 旅行にも行けた

母の腎臓が、僕の体の中でちゃんと動いてくれてる。
それが、心からありがたいんです。


【5】移植を考えているあなたへ

  • 迷う気持ち、わかります

  • 家族との関係、すごく繊細になるよね

  • でも、選択肢のひとつとしてちゃんと向き合っていいと思います

透析は生きるための治療、移植はもう一歩踏み出すための治療
どちらが正解かは人それぞれ。でも、僕の経験がその判断の材料になれば嬉しいです。


【まとめ】

生体腎移植は、大きな決断です。
でも、それによって「また自分の人生を取り戻せる」感覚があります。

このブログでは、

  • 透析生活から移植にいたるまでの記録

  • 術前・術後の検査や体調変化

  • 家族とのやり取りや心の揺れ

など、すべて僕の実体験をベースに発信しています。


➡️ 実際の手術記録はこちら
母の腎臓、僕の体へ。移植当日のことをすべて書きました