血液透析における注意点(特に自己管理について)
適切なドライウェイト(DW)の設定
約1ヶ月ごとに適正なDWを、むくみや血圧、心胸比(心臓と胸郭との比;CTR)などを参考にして決めてるらしいです。
例えば、DWがきつくなる(太ってくる)と、血圧は低下傾向になり、透析後半に足が攣ったり、耳鳴りなどが出現することもあります。また心胸比は小さくなります(循環血液量が減少していることを示します)。
私はまだ耳鳴りはありませんが・・・
逆に、食事がうまく食べられなかったりすると痩せるのが普通ですが、DWをそのままにしておくと、身は痩せて、その分だけ体液が過剰なままの状態になり、血圧が上昇し、むくみが出現、心胸比が大きくなります。
体重管理
血液透析を開始すると、尿量が減って、透析と透析の間に体重が増えるようになります。この体重増加は、太ったのではなく、単に1~2日の「水分摂取量」と「尿量」の差に相当します。この増えた体重分を4時間の透析で除去する(除水といいます)必要がありますので、あまり増えすぎると、急に血圧が下がったりして透析を行うこと自体が困難になります。
1回の透析での除水量は体重の3~5%以内が理想的とされています。60kgであれば1.8~3.0kgです。 この体重の増加は水分摂取量によりますが、水分だけを制限するのは非常に苦痛です。人間は「のどの渇き」に合わせて水分摂取をしますので、「のどの渇き」を起こさないようにすることが非常に大切です。「のどの渇き」は、血糖値が上がったり、尿素窒素が上がったりしても、感じますが、一番は「塩分を摂ったとき」です。
単純に計算すると、2kgの体重増加は、2リットルの体液が増加することになります。
血液のNa濃度を140mEq/Lとすると、 増加Na量は、140(mEq/L)x2(L)=280 mEqであり、1gの塩分はNaだと17mEqなので、280/17=16gに相当します。
このように増加する体重は塩分摂取量によって決まってくるので、体重増加が多い場合は、塩分摂取を控えるようにしないと、なかなか体重増加(除水量)を減らすことができないことがわかります。
これが2日間だとすると、1日当たり8gの塩分摂取をしたことになります。
食事制限
血液透析を始めたら、蛋白質摂取量は少し多めに摂ります(体重あたり1.2~1.4g)。塩分は上述のごとく、できるだけ控えるようにします(6g)。カリウム制限は、透析前の血清カリウム値にもよりますが、多くならないようにします。蛋白制限が緩やかになるために、食事中のリンはかなり制限する必要が出てきます。血液透析を十分に行っても、リンの除去は十分でなく、食事でのリン制限を行ったうえに、リン吸着薬などをきちんと服用することが大事になります。
いやぁ難しいですよね!
わかりやすくまとめて言うと塩分は出来るだけ控えて良質な肉食べて水分を1ℓまでに抑えられれば理想という事です。
まぁそれが難しいんですけどね☆
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